VR専用MMORPG「Zenith」が無料プレイモード導入で新境地へ

Ramen VRは、VR専用MMORPG「Zenith: The Last City」(2022)のエンゲージメント向上を目指し、無料プレイモードとプレミアムインゲーム通貨を導入すると発表しました。このゲームは「Zenith: Nexus」としてリブランドされ、従来の「The Last City」のコンテンツに加え、新たに発表された無料プレイセクション「Infinite Realms」へのアクセスを提供します。「Infinite Realms」は、シーズンベースの手続き型アクションアドベンチャーRPGで、協力プレイセッション、改良された移動システム、再設計されたソーシャルプレイグラウンドなどが特徴です。

また、新たに「Zennies」と呼ばれるプレミアムインゲーム通貨が導入され、シーズナルコンテンツへのアクセスやコスメティックアイテムの購入に使用されます。この変更により、ソーシャルマルチプレイヤーエクスペリエンスが向上し、新しい収益源が開かれることが期待されています。

「Zenith」は2019年にKickstarterを通じて資金を調達し、その後2022年3月には3500万ドルのシリーズB資金調達ラウンドを成功させました。しかし、発売から数ヶ月後には月々の損失を報告しています。

【ニュース解説】

VR専用MMORPG「Zenith: The Last City」は、プレイヤーのエンゲージメントを高めるために、無料プレイモードとプレミアムインゲーム通貨「Zennies」を導入することを発表しました。このゲームは「Zenith: Nexus」としてリブランドされ、従来の「The Last City」のコンテンツに加えて、新たに発表された無料プレイセクション「Infinite Realms」へのアクセスを提供します。「Infinite Realms」は、シーズンベースの手続き型アクションアドベンチャーRPGで、協力プレイセッション、改良された移動システム、再設計されたソーシャルプレイグラウンドなどが特徴です。

この変更は、プレイヤーに新しい体験を提供し、ゲーム内での社会的な交流を促進することを目的としています。無料プレイモードの導入は、新規プレイヤーを引き付け、既存のプレイヤーに新しいコンテンツを楽しむ機会を提供することで、ゲームの活性化を図ります。また、プレミアム通貨「Zennies」の導入により、開発者はシーズナルコンテンツやコスメティックアイテムの販売を通じて新たな収益源を確保することができます。

このようなモデルは、プレイヤーに無料でゲームを楽しむ選択肢を提供しつつ、希望するプレイヤーがゲーム内での特別なアイテムや機能に対して支払うことで、ゲームの持続可能な運営を支援するという点で、ゲーム業界において一般的になりつつあります。しかし、このモデルは、ゲーム内での支出によるプレイヤー間の不平等や、支払いを促すための過度な誘導など、潜在的な問題を引き起こす可能性もあります。

長期的な視点で見ると、この戦略が成功すれば、「Zenith: Nexus」はより多くのプレイヤーを引き付け、VRゲーム市場における地位を確固たるものにすることができるでしょう。しかし、プレイヤーの期待に応えるためには、無料で提供されるコンテンツの質と、プレミアム通貨で購入できるアイテムの価値のバランスを適切に保つことが重要です。また、プレイヤーがゲーム内での支出を強いられていると感じないようにするための配慮も必要になります。

このような変更は、VRゲーム業界全体においても、無料プレイモデルとプレミアム通貨の導入が一般的な戦略として定着する可能性を示唆しています。これにより、開発者は新しい収益モデルを探求し、プレイヤーはより多様なゲーム体験を享受することができるようになるかもしれません。

from VR MMO ‘Zenith’ to Offer Free-to-Play Mode & Premium Currency with ‘Nexus’ Rebrand.