SRK Powertech Private Limited(Pebbleブランドを運営)は2025年7月4日、インドで初のスマートリング「Pebble Halo Smart Ring」を発売した。価格は7,999インドルピー(約95米ドル)だが、公式サイトでの事前予約では3,999インドルピー(約45米ドル)となっている。本体はステンレススチール製で、デジタルディスプレイを搭載し、時刻、バッテリー残量、歩数、心拍数、睡眠、ストレス、血中酸素濃度などを表示できる。Bluetooth 5.2対応、バッテリー持続時間は3〜4日、充電時間は約2時間、防水・防塵仕様だが長時間の水濡れは推奨されていない。リングサイズは7〜12号、重量は4.7グラム。ジェスチャーコントロールやリモートカメラ操作、簡易ゲーム機能も搭載する。販売はPebble公式サイトおよびFlipkartで行われている。
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Pebble Halo Smart Ring arrives with a digital display, stainless steel body, and gesture controls
I tested a smart ring with a display. I liked it more than I wanted to
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【編集部解説】
Pebble Halo Smart Ringは、インド発のデジタルディスプレイ搭載スマートリングとして注目を集めています。従来のスマートリングはアプリ連携が前提でしたが、本製品は指先で直接、時刻や歩数、心拍数などを確認できる点が最大の特徴です。さらに、カメラや音楽再生のリモート操作、ジェスチャーによるページ送りやゲーム操作など、直感的なインターフェースも備えています。健康管理機能としては、心拍数、血中酸素濃度、睡眠、ストレス、心拍変動(HRV)などの計測に対応し、複数のスポーツモードも搭載しています。バッテリー持続時間は3〜4日、充電は約2時間で完了します。防水・防塵仕様ですが、長時間の水濡れは避ける必要があります。
この技術の意義は、ウェアラブルのさらなる小型化と日常化にあります。スマートウォッチよりも装着感や目立ちにくさ、ファッション性に優れ、健康管理や通知確認をより自然に生活へ溶け込ませることができます。一方、ディスプレイの表示内容や操作性はまだ限定的で、通知連携やタッチパネルのような高度な操作はできません。低価格帯ゆえにセンサー精度や耐久性、アプリ連携の完成度には今後の改善が期待されます。今後は健康データのプライバシーや法的枠組みも重要となるでしょう。スマートリングの普及は、ウェアラブル市場の多様化と新たなユーザー体験の創出を促進する可能性があります。
【用語解説】
- スマートリング
指輪型のウェアラブルデバイスで、健康データや通知を記録・表示できる。 - デジタルディスプレイ
電子的に情報を表示する小型画面。Pebble Haloでは時刻や歩数、心拍数などを直接表示できる。 - ジェスチャーコントロール
指の動きやタップなどでデバイスやアプリの機能を制御する技術。 - 心拍変動(HRV)
心拍の間隔の変動を指し、ストレスや健康状態の指標となる。 - SpO2(血中酸素飽和度)
血液中の酸素の割合を示す指標。
【参考リンク】
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【編集部後記】
スマートリングのような指輪型デバイスには、日常生活に自然に溶け込ませようとするメーカーの強い意志と、極小の指輪というフォーマットに多様な機能を詰め込む高度な技術力が感じられます。従来のウェアラブルが腕時計型に偏っていた中で、「指輪」という小物に注目した発想は評価すべきであると思いました。
一方で、日本でもスマートリングを広めるためには、単なるガジェットというよりも「毎日身につけたくなる」ようなデザインや、「安心して使えるサポート体制」があったら良いと思いました。実際に手に取って装着感を確かめられる場が増えたり、国内ブランドとのコラボやインフルエンサーを活用して広めることにより身近に感じられ、存在も知られていくのではないかと思う気がします。
こうした小さな工夫や提案が積み重なっていけば、スマートリングも日本の生活に自然と溶け込んでいくのではないかと、今後の活躍に期待していきたいです。
個人的にはデザインがシンプルで洗練されていてすごくカッコイイと感じているので身に付けられる機会があれば使ってみたいと思いました。