Picogrid、軍事デバイス統合のため$12M調達、新技術で作戦効率化目指す

Picogridは、軍の分断されたシステムを統合するための新たな資金調達を実施した。このスタートアップは、センサーやカメラ、ドローン、兵器システム、ロボティクスなどを統合するプラットフォームの構築を目指している。共同創設者兼CEOのZane Mountcastleは、軍事作戦におけるこの問題の深刻さを説明し、以前の防衛サービス会社Mission Muleでの経験を基に、現場でのシステム導入の難しさを目の当たりにした。

Picogridは、デバイスの群島を統合するためのハードウェアとソフトウェアのスイートを開発している。その核となる技術は、多くの第三者システムからデータを引き出すためのクラウドベースAPIであるLegion、および二つのハードウェア製品LanderとHeliosである。Landerは長期間の定置操作に、Heliosは移動性を重視した設計になっている。このスタートアップは、$12ミリオンのシードラウンドをクローズし、Initialized Capitalをはじめとする複数の投資家から資金を調達した。

Picogridは、米国内で6つの設置を持ち、ウクライナでの展開も予定している。主に軍事アプリケーションに焦点を当てているが、野火や公共事業分野での小規模な契約も持っている。2024年に向けて、オクラホマに第二の製造施設を開設し、追加のハードウェアプラットフォームを構築する計画である。また、Legionプラットフォームを開発者が構築できるように開放する計画もある。Mountcastleは、このシステムをスケールさせるためには、第三者による構築を完全に許可する必要があると語っている。新たな資金調達は、Legionが開放されても安全を保つために使用される。

【ニュース解説】

Picogridは、軍事作戦における自律システムの統合を目指して新たな資金調達を実施しました。このスタートアップは、センサーやカメラ、ドローン、兵器システム、ロボティクスなど、軍事作戦に不可欠な様々なデバイスを一つのプラットフォームで統合することを目指しています。この取り組みは、軍事作戦における効率性の向上と、個々の兵士の作戦能力の拡張を図ることを目的としています。

Picogridの技術の核心は、Legionと呼ばれるクラウドベースのAPIであり、これは多くの第三者システムからデータを収集するためのミドルウェアソリューションです。また、LanderとHeliosという二つのハードウェア製品も開発しており、これらはそれぞれ長期間の定置操作と移動性を重視した設計になっています。これらの技術を通じて、Picogridは軍事作戦におけるデバイスの統合と効率化を実現しようとしています。

このスタートアップは、$12ミリオンのシードラウンドを成功裏にクローズし、Initialized Capitalをはじめとする複数の投資家から支援を受けています。これにより、Picogridは2024年に向けて、第二の製造施設の開設や追加のハードウェアプラットフォームの構築、さらにはLegionプラットフォームを開発者が利用できるようにする計画を進めています。

このような取り組みは、軍事作戦における自律システムの統合という点で画期的であり、個々の兵士が必要とする様々なシステムへのアクセスを容易にすることで、作戦の効率性と効果性を大幅に向上させる可能性があります。しかし、システムの開放によるセキュリティリスクや、既存の防衛産業の慣習との相違など、克服すべき課題も存在します。Picogridの取り組みが成功すれば、軍事技術の発展における新たなパラダイムを築くことになるでしょう。また、小規模なスタートアップや技術開発者が軍事分野においてより大きな役割を果たす道を開くことにも繋がります。長期的には、このような技術の進展が軍事作戦のみならず、災害対応や公共インフラの保護など、より広範な分野での応用にも展開される可能性があります。

from Picogrid scores new funding to connect the military’s stovepipe systems.