売上増で躍進、J&Jが業績好調を報告!

[更新]2024年1月24日00:11

【ダイジェスト】

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、2023年第4四半期(Q4)の業績予想に見事に応え、7.3%の売上増を達成し、214億ドルを記録しました。さらに、同年の全体の売上も6.5%増の852億ドルに上りました。J&Jは、2024年の運営売上の成長予測を5%から6%と再確認し、年の前半に比べて後半の売上が高くなると予想しています。

2023年Q4における米国内の売上は約120億ドル(2022年の100億ドルからの増加)であり、国際的には93億ドルを売り上げ、合計で213億ドルに達しました。特に、革新的な医薬品ポートフォリオは世界的に7.2%増加し、その中でも特にオンコロジー製品のErleadaやCarvykti、そして免疫学のStelaraが牽引役となりました。

このような成長を背景に、J&Jは特許の切れ目に直面しているものの、堅調な業績を維持しています。医薬品業界では、新しい治療薬の開発や買収による事業拡大が活発に行われており、J&Jもその流れに乗っていることが伺えます。

例えば、サノフィは希少疾患薬の開発でInhibrxに17億ドルを投じるオファーを出しており、神経系の企業はM&A市場で注目の的となっています。一方で、GileadのADC(抗体薬物複合体)拡大計画に痛手を与えるTrodelvyの肺がん研究が失敗に終わるなど、挑戦は続いています。また、ノバルティスはFDAから未承認の手紙を受け取るなど、広告に関する規制も厳しくなっています。

医薬品業界では、新たな治療法や技術の開発が絶えず進行しており、J&Jのような大手企業も革新を続けながら市場での競争力を保っているのです。今後も、J&Jがどのようにして業界の変化に対応し、成長を続けていくのか、注目が集まります。

【ニュース解説】

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、2023年の第4四半期(10月から12月)に、予想通りの好業績を発表しました。売上は前年同期比で7.3%増の214億ドル(約2兆4000億円)に達し、年間通算では6.5%増の852億ドル(約9兆6000億円)となりました。この結果を受けて、J&Jは2024年の売上成長率が5%から6%になると予測しており、特に年の前半に売上が伸びると見込んでいます。

2023年の第4四半期における米国内の売上は約120億ドルで、前年の100億ドルから大きく増加しました。国際市場でも93億ドルを売り上げ、合わせて213億ドルの売上を記録しました。J&Jの成長を牽引したのは、特にがん治療薬のErleadaやCarvykti、免疫疾患治療薬のStelaraなどの革新的な医薬品でした。

しかし、J&Jは特許の有効期限が切れる「特許の崖」と呼ばれる問題に直面しています。これは、特許が切れることで他社が同じ成分の薬を安価に製造できるようになり、売上が減少する可能性があることを意味します。それにもかかわらず、J&Jは安定した業績を維持しています。

医薬品業界全体では、新しい薬の開発や企業の買収を通じて事業を拡大する動きが活発です。例えば、サノフィは希少疾患薬の開発企業Inhibrxに対して17億ドルの買収提案を行いました。また、神経系の企業はM&A市場で人気が高まっていますが、実際には買収する企業は少ないという状況もあります。Gileadは肺がん治療薬の研究で失敗を経験し、ノバルティスはFDAから広告に関する警告を受けるなど、業界には挑戦も続いています。

J&Jを含む医薬品大手は、新しい治療法や技術の開発を進めながら、競争の激しい市場で生き残りをかけています。今後も、J&Jがどのように業界の変化に適応し、成長を続けるかが注目されています。

from J&J meets Q4 expectations with $21.4B in sales.


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