MIT、液体ナトリウム燃料電池でリチウムイオンの3倍性能を実現 電動航空機の実用化へ大きく前進
MIT（マサチューセッツ工科大学）の材料科学教授Yet-Ming Chiang氏らの研究チームが、液体ナトリウムと空気を使用した燃料電池のプロトタイプを開発した。 2025年5月27日に発表された研究論文によると、この燃
中国・万古金鉱床で地球最大級の金鉱発見、価値8000億元｜3D地質モデリング技術が実現した歴史的発見
中国湖南省平江県の万古金鉱床で、地質学者チームが地球最大級の金鉱床を発見した。湖南地質局の発表によると、地下2キロメートル以上の深さに埋蔵されている金の総量は1,000トン以上で、価値は8000億元（約1100億ドル、約
Climate Impulse：ベルトラン・ピカールが2028年に水素燃料電池航空機で世界初の無着陸ゼロエミッション世界一周飛行に挑戦
スイスの探検家ベルトラン・ピカール（67歳）が、水素燃料電池航空機「クライメート・インパルス」による世界初の無着陸ゼロエミッション世界一周飛行を2028年に実施すると発表した。 ピカールは1999年に気球「ブライトリング
ZEUS、米国最強の2ペタワットレーザーを実現 ─世界の電力生産量の100倍のパワーを25フェムト秒で放出
ミシガン大学のZEUSレーザー施設が、米国で最も強力なレーザーとなる2ペタワット（2兆ワット）の出力を達成した。この成果は2025年5月19日（現地時間、日本時間5月20日）に発表された。ZEUSは「Zettawatt-
Type One Energy、核融合エネルギーでAIデータセンターの電力危機に挑む – 2030年代実用化へ
米国テネシー州を拠点とするスタートアップ企業Type One Energyは、核融合エネルギーが次の10年以内に電力を生産できることを証明したと主張している。同社はステラレーター型の核融合炉技術を用いて、熱を生成し、水を
バークレーピット：環境問題の象徴が”レアアースの金鉱”に変身 – 有毒廃水から未来技術の資源を採掘
モンタナ州ビュートにあるバークレーピットは、かつて環境問題の原因となっていた有毒な廃水から、レアアースメタルを抽出する新たな取り組みが進行している。この元銅鉱山は1982年4月22日に閉鎖され、現在は約300億ガロン（約
中国・ロシア、2036年までに月面原子力発電所建設へ – ディズニーランド級の国際月面研究ステーション計画が始動
中国とロシアは2025年5月8日、月面に原子力発電所を建設する協定を締結した。この原子炉は両国が共同で主導する国際月面研究ステーション（ILRS）に電力を供給するためのもので、2036年までに完成する予定である。 この発
NASA・東邦大学共同研究：10億年後、地球の酸素が枯渇し生命は消滅へ
NASAの支援を受け、日本の東邦大学の小崎一美助教授とジョージア工科大学のChristopher Reinhard准教授の研究チームが2021年3月に発表した研究によると、地球は今後10億年（1.08±0.14億年）かけ
ビクーニャプロジェクト：アルゼンチンで発見された世界最大級の銅・金・銀鉱床 – 次世代テクノロジーの資源供給に革命
ルンディン・マイニング社とBHPの合弁会社であるビクーニャ社は、アルゼンチンのサンフアン州で「ビクーニャプロジェクト」として知られる大規模な鉱床の初期鉱物資源量推定を2025年5月14日に発表した。この鉱床は、過去30年
地球の地殻に眠る天然水素が人類に17万年分のエネルギーを供給可能 – 次世代クリーンエネルギー革命の到来
オックスフォード大学、ダラム大学、トロント大学の研究チームが主導した研究が2025年5月14日に学術誌「Nature Reviews Earth & Environment」に発表された。この研究によると、地球の
CERN・LHC実験で実現した現代の錬金術：鉛から金への核変換に成功、一瞬で消滅する89,000個/秒の金原子核
欧州原子核研究機構（CERN）のスイス・ジュネーブ近郊にある大型ハドロン衝突型加速器（LHC）において、鉛を金に変換する核変換実験が成功した。この成果はALICE（A Large Ion Collider Experim
双江口ダム：中国が建設中の世界最高315mダムが初の貯水を完了、2025年末に発電開始へ
中国西部の四川省アバ・チベット族チャン族自治州に建設中の双江口水力発電ダムが2025年5月1日に初めての貯水を完了した。このダムは完成すると高さ315メートルとなり、現在の記録保持者である同じく四川省にある錦屏第一ダムを
中国オルドス砂漠で史上最大3,000万トンのウラン鉱床発見 – 世界のエネルギー市場に変革をもたらす可能性
中国内モンゴル自治区オルドス砂漠で史上最大規模とされる3,000万トンのウラン鉱床が発見された。 この発見は2025年1月に中国地質調査局（CGS）によって行われ、5月10日に再び報じられた。オルドス盆地の景川地域で発見
マイクロソフト、AIで核融合研究を加速 – 膨大な電力消費問題の解決策となるか
マイクロソフトは2025年5月7日、AIを活用して核融合エネルギー研究を加速させる取り組みについて発表した。同社のマイクロソフトリサーチは2025年3月に初の「核融合サミット」を開催し、科学者や専門家を集めてAIと核融合
JAEA、100年以上持続する原子力電池を開発中 – 放射性廃棄物アメリシウムを活用した宇宙探査用電源
日本原子力研究開発機構（JAEA）は2025年3月13日、放射性廃棄物であるアメリシウム241を利用した「原子力電池」の開発に着手したことを発表した。この電池は、アメリシウムの崩壊熱を電気に変換する仕組みで、100年以上
Google×Elementl Power：3つの原子力発電所開発に資金提供、AIエネルギー需要急増への対応策か
Googleは2025年5月7日、原子力プロジェクト開発企業Elementl Powerと戦略的提携を結び、米国内3カ所の核分裂炉サイトの初期開発を支援することを発表した。この提携では、Googleが3つのプロジェクトに
スーパーキャパシタがAIの電力危機を救う：シーメンス、イートン、デルタが提供する次世代電力安定化ソリューション
IEEE Spectrumが2025年5月6日に報じたところによると、大規模AIワークロードの電力需要変動に対応するため、少なくとも3社がスーパーキャパシタバンクを活用したソリューションを提供している。 AIトレーニング
ペロブスカイト太陽電池：米国の新関税政策が実用化を加速させる可能性
ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン太陽電池と比較して低コストで製造できる可能性を持つ次世代技術である。2023年9月、英国の太陽光メーカーOxford PVが世界初の商業用ペロブスカイト-シリコンタンデム太陽電池を
トランプ政権の風力発電凍結に17州が提訴：AI時代の電力需要と気候政策の衝突
ニューヨーク州司法長官リティシア・ジェームズ率いる17州とワシントンDCの司法長官連合は、2025年5月5日、マサチューセッツ連邦裁判所にトランプ政権を提訴した。訴訟の対象は、トランプ大統領が2025年1月20日の就任初
ザポリージャ原発：ロシア占領下の技術的課題と再稼働の不確実な未来
ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所（ZNPP）は、2022年3月4日にロシア軍に占領されて以来、深刻な技術的・政治的課題に直面している。この発電所はヨーロッパ最大の原子力発電所で、6基の950メガワット加圧水型原子
Red Eléctrica・スペイン大停電2025：再生可能エネルギー時代の電力網リスクと教訓
2025年4月28日12時33分（中央ヨーロッパ夏時間）、スペインとポルトガル全土、アンドラ、南フランスの一部で大規模な停電が発生した。 スペイン国内で消費されていた電力の約60％に相当する15ギガワットが、わずか5秒で
リチウムイオン電池に革命！中国研究チームが発見した150℃の”熱による若返り”技術が電気自動車の未来を変える
中国科学院寧波材料技術工学研究所（NIMTE）のLIU Zhaoping（劉兆平）教授らの研究チームは、リチウムイオン電池を150〜250℃の高温で加熱することで、経年劣化した電池の容量をほぼ100%回復させる画期的な技
xAIのメンフィス施設、無許可ガスタービン35基で大気汚染問題が深刻化 – イーロン・マスクのAI開発と環境正義の対立
イーロン・マスクが創設した人工知能企業xAIが、テネシー州メンフィスに建設したスーパーコンピューター施設「コロッサス」が大気汚染問題で批判を受けている。南部環境法センター（Southern Environmental L
POSTECH・KIER共同開発！テスラを超える次世代バッテリー技術―20分充電で1500サイクル実現のハードカーボン-スズ複合材料
韓国の浦項工科大学（POSTECH）と韓国エネルギー研究院（KIER）の共同研究チームが、次世代バッテリー技術のブレークスルーを発表しました。 2025年4月18日に公開されたこの研究成果は、ハードカーボンとスズを組み合
Alaska LNGプロジェクト｜日本・韓国・台湾が出資・調達で米貿易赤字是正へ – グレンファーン・CPC・AGDCの最新動向
アメリカ・アラスカ州で計画されている大規模な液化天然ガス（LNG）輸出プロジェクト「アラスカLNG」に対し、日本、韓国、台湾が出資やLNG購入を検討している。 プロジェクトの総事業費は420億〜440億ドル（約6.3〜6
ChatGPT（OpenAI）の電力消費は小国並み – 年間1,058GWh、1リクエスト0.3Wh時代へ
OpenAIが開発した対話型AI「ChatGPT」は2024年時点で年間1,058.5GWh（10億585万kWh）の電力を消費している。この電力は米国の電気自動車約313万台をフル充電可能な量に匹敵する。 1リクエスト
トリウム溶融塩炉、中国が世界初の連続運転に成功 – ウラン時代の終焉を告げる次世代原子力技術
中国の科学者たちは、ゴビ砂漠に設置されたトリウム溶融塩炉の連続運転に成功し、さらに世界初となる運転中の燃料補給にも成功した。この成果は2025年4月8日に中国科学院で開催された非公開会議で、プロジェクトの主任科学者である
亜鉛-空気バッテリーが実現する二重革命：発電しながら廃水浄化も行う次世代技術
インド科学研究所（IISc）の研究チームが、発電と廃水浄化を同時に行う革新的なバッテリー技術を開発しました。この技術は亜鉛-空気バッテリーを再設計し、電力貯蔵だけでなく、放電サイクル中に過酸化水素（H₂O₂）を生成します
Apple、中国で第2フェーズの9930万ドルクリーンエネルギーファンドを発表 — 2030年カーボンニュートラル目標へ前進
Appleは2025年3月、中国で7億2,000万元（9,930万ドル/約1390億円）の新たなクリーンエネルギーファンドを発表した。このファンドは中国の電力網に年間約55万メガワット時の風力および太陽光発電容量を追加す
核融合開発競争：AIの電力需要急増で米国が中国に遅れをとる最新状況
中国と米国は、初のグリッド規模の核融合エネルギー創出を競っている。数十年にわたる米国のリーダーシップの後、中国は資金を2倍投じ、記録的なスピードでプロジェクトを構築することで追いついてきている。 核融合技術の現状核融合は