野村貴之

理学と哲学が好きです。昔は研究とかしてました。

6月6日【今日は何の日?】「スターリングエンジン発明者、ロバート・スターリングの命日ー彼の発明がなぜ現代まで残ったのか」

現代技術に息づく200年前の発明 この動画はカップ麺の熱によって機能する小さな熱機関です。今も昔も私たち人間は熱を使って生活をしています。車はエンジンによって駆動して、原子力発電にしても火力発電にしても水蒸気によってター

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物質・材料研究機構(NIMS)による超電導材料開発の進展──実験的検証で明らかになった超電導の新展望

物質・材料研究機構(NIMS)は、2025年4月30日(日本時間4月30日)に、AIと実験データを融合させた新たな超電導材料開発手法の研究成果を発表した。 今回の研究では、材料データを解析し、プラズマ共鳴現象が超電導の発

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6月3日【今日は何の日?】「なんもしない日」ー社会の変革が生んだ新時代の働き方

なぜ今日は「なんもしない日」なのでしょうか この日が特別な意味を持つようになったきっかけは、森本祥司さんが2018年に始めた「レンタルなんもしない人」というサービスでした。私も最初にこのサービスを知った時は「え、本当に何

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現代科学を支えるサイエンスコミュニケーション:複雑化した現代科学技術への橋渡しの重要性ー「チ。」「元素楽章」ポップカルチャーと科学

2025年3月、日本科学未来館で人気アニメ「チ。」の特別展が開催され、天文学をアニメの世界観で学ぶ没入体験が話題となっています。一方、2024年5月に出版された元素擬人化作品「元素楽章」は、ゲーム化など様々なコンテンツ展

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15歳の量子コンピューター使いにインタビュー!:量子EXPOの展示と最適化の可能性について聞いてみた

今年4月に東京ビックサイトにて開催された「量子コンピュータEXPO」にてプラレールを使った鉄道の運路最適化のデモプログラムの展示がありました。量子コンピュータ業界全体が黎明期のなか、具体的な「モノ」として実装されている展

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5月23日【今日は何の日?】難病の日│難病や希少疾患にビッグデータとAIはどう立ち向かうのか

なぜ5月23日が「難病の日」なのか 5月23日が「難病の日」として制定されたのは、2014年5月23日に「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が成立したことを記念してのことです。この法律は、それまで限定的だっ

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日本患者支援財団の「かんしん広場」は現代社会の情報格差や孤独な群衆化に挑戦しています

現代社会が抱える「患者の情報格差や孤独」という課題に対して、解決策を提示する取り組みが進んでいます。一般財団 法人日本患者支援財団が推進する「かんしん広場」の大型刷新は、単なるウェブサイトのリニューアルを超え、社会の仕組

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量子コンピュータで実在分子の超高速ダイナミクス解明に成功 – 新薬開発や材料科学に革命的進展

量子コンピュータが分子の秘密を解き明かし、医療や材料科学に革命をもたらす未来が到来。人類の進化を加速する技術の最前線が、今、ここに示されています。 オーストラリアのシドニー大学の研究チームが、量子コンピュータを用いた実在

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5月19日【今日は何の日?】「科学技術庁設置」-日本の技術立国を支えた立役者

松前重義らによる科学技術庁の誕生 1956年(昭和31年)5月19日、日本の科学技術行政を総合的に推進するため、総理府の外局として科学技術庁が設置されました。この科学技術庁の設立には、東海大学の創立者である松前重義らの運

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5月15日【今日は何の日?】「天文学者、ヨハネス・ケプラー博士が惑星の運動に関する第3法則を証明した日」-数式で宇宙の見方を変えた瞬間

神秘から法則へ:宇宙の新たな理解 1619年5月15日、ヨハネス・ケプラーは彼の著書「世界の調和」(Harmonices Mundi)において、惑星運動の第3法則を発表しました。この法則は、「惑星の公転周期の2乗は、その

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5月13日【今日は何の日?】「アメリカとベトナムがパリで和平初会談」ーテクノロジーと民衆が終わらせたベトナム戦争

「歴史は勝者によって書かれる」と言われますが、現代では「歴史はメディアによって形作られる」と言えるかもしれません。戦争と報道の関係は、テクノロジーの進化とともに劇的に変化してきました。「ペンは剣よりも強し」という古い格言

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巨大分子シミュレーション革新:グラフ理論とAIが拓く創薬・生命科学の最前線

生命の設計図、DNAやタンパク質といった巨大分子の複雑な舞を、数理と計算の力で解き明かす新時代が到来。創薬から生命現象の根源的理解まで、その可能性は計り知れない。 生命活動の根幹をなすタンパク質や核酸などの巨大生体分子の

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5月8日【今日は何の日?】「世界赤十字デー(World Red Cross and Red Crescent Day)-中立と慈愛の精神。技術は中立でいられるのか」

人類史に刻まれた矛盾と希望 1944年、ナチス・ドイツ占領下のポーランドで、ゲットーから逃げ出した子供たちに薬を配り続けた医師がいた。ヤヌシュ・コルチャックという名前のこの人物は、最後まで子供たちを守り、共に死んでいった

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Equal1「Bell-1」:ラックマウント型シリコン量子コンピュータが切り拓くデータセンター新時代

量子コンピュータがついにデータセンターの標準ラックに収まる時代へ。Bell-1がもたらす新たな計算革命 アイルランドのスタートアップEqual1が、世界初となるラックマウント型シリコン量子コンピュータ「Bell-1」を発

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シスコが発表した新技術―実用化を10年早めるとも言われる量子ネットワークの最前線

ネットワーク技術の巨人シスコシステムズは、量子コンピュータのネットワーキングを目的とした試作チップ「量子ネットワークエンタングルメントチップ」を発表した。同時に、量子技術研究を推進するため、カリフォルニア州サンタモニカに

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相対論的運動の「テレル効果」を世界初撮影!アインシュタインの予測、実験室でついに可視化

ウィーン工科大学の研究チーム(ペーター・シャットシュナイダー氏、ドミニク・ホルノフ氏ら)が、アルベルト・アインシュタインの特殊相対性理論によって予測される「テレル効果」を、世界で初めて実験室環境で直接観測することに成功し

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南カリフォルニア大学、量子センサーの宿敵「デコヒーレンス」を克服する新技術を発表。従来比1.65倍の感度向上を実現し、医療から物理学研究まで革新を加速か

南カリフォルニア大学(USC)の研究チームは、量子センサーの性能を著しく制限してきた「デコヒーレンス」と呼ばれる現象を効果的に抑制する新たな量子センシング技術を開発した。この成果は学術誌「Nature Communica

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UNESCOが2025年「国際教育デー」をAIに捧げる—教育におけるAIの可能性と課題

UNESCOは、2025年の「国際教育デー」を人工知能(AI)に特化したテーマで開催する方針を発表した。この取り組みは、AIが教育分野にもたらす可能性と課題について世界的な議論を促進することを目的としている。 AIが教育

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スターバックス、テキサス州に3Dプリント店舗を開設。ドライブスルー専用では初 – PERI/COBOD技術で建設、未来の店舗像を探る

スターバックスが3Dプリンターで店舗を建設。この一杯のコーヒーの裏側で、建設技術の進化が加速しています。工期短縮、デザイン革新、サステナビリティ向上へ。未来の街づくりを変える可能性を秘めた、その一歩に迫ります。 スターバ

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