Slackは、2024年9月16日に新しいAI機能を発表した。これにより、ユーザーはSlackのワークフローにAIエージェントを追加できるようになる。
このアップデートにより、SalesforceのAgentforceやAsana、Cohere、Adobe Expressなどの外部エージェントを利用可能となる。
これらのAIエージェントは、メールの作成やデータ分析などのタスクを自動で行い、ユーザーの業務をサポートする。さらに、SlackはAIを活用したワークフロービルダーや検索機能も提供し、ユーザーがSlack内で必要な情報を迅速に見つけられるようにする。これらの新機能は、有料プランのユーザー向けに提供される。
from:Slack now lets users add AI agents from Asana, Cohere, Adobe, Workday and more
【編集部解説】
Slackの新しいAI機能は、企業の生産性向上を目指して設計されています。これにより、ユーザーはAIエージェントを利用して、SalesforceのCRMデータや外部アプリケーションと連携しながら業務を進めることができます。特に注目すべきは、SalesforceのAgentforceエージェントやAdobe Expressなどの外部エージェントをSlack内で活用できる点です。
この新機能は、Slackを単なるメッセージングツールから「ワークオペレーティングシステム」へと進化させるものです。AIエージェントは、メールの作成やデータ分析などのタスクを自動化し、ユーザーがより効率的に業務を遂行できるようサポートします。また、AIを活用したワークフロービルダーや検索機能も提供され、ユーザーが必要な情報を迅速に見つけられるようになります。
しかし、このようなAI技術の導入にはいくつかの課題も存在します。特にデータプライバシーとセキュリティの問題が挙げられます。Slackは顧客データをLLM(大規模言語モデル)のトレーニングに使用しないと明言しており、データはSlackのインフラ内で安全に保管されます。
この技術革新は、特にリモートワーク環境での効率性向上に寄与する可能性があります。AIエージェントが日常業務をサポートすることで、従業員はより重要なタスクに集中できるようになります。しかし、一方でAI技術がもたらす自動化によって、一部の職務が不要になるリスクも考慮する必要があります。
今後、Slackはさらに多くのAI機能を導入し、企業が直面する様々な課題に対処するためのソリューションを提供していく予定です。この動きは、企業がより柔軟で効率的な働き方を実現するための一助となるでしょう。