2024年9月9日、米アップル社がiPhone 16シリーズを発表した。新モデルはiPhone 16とiPhone 16 Plusの2機種で、9月20日に発売予定である。
主な特徴は以下の通り:
- 新しいA18チップを搭載し、Apple Intelligence(AI機能)に対応
- カメラコントロール機能を導入
- 48MPフュージョンカメラと2倍望遠オプションを搭載
- 新しいウルトラワイドカメラでマクロ撮影が可能
- 空間写真・動画撮影に対応
- バッテリー性能が向上
- 5色展開(ブラック、ホワイト、ピンク、ティール、ウルトラマリン)
価格は明示されていないが、iPhone 15シリーズと同程度か若干の値上げが予想される。
Apple Intelligenceは無料のソフトウェアアップデートとして提供され、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1のベータ版に含まれる。当初は米国英語のみ対応だが、年内に他の英語圏、来年には日本語を含む他言語にも対応予定である。
アクセサリーとして、MagSafe対応シリコーンケース(7,980円)、ファインウーブンウォレット(9,980円)、新型MagSafe充電器(6,480円〜)などが発売される。
from:Apple’s iPhone 16 arrives with AI features and devoted camera button, starting at $799
【編集部解説】
今回のiPhone 16シリーズの発表は、Appleが人工知能(AI)の時代に本格的に参入することを示す重要な一歩となりました。Apple Intelligenceという独自のAIシステムを搭載することで、スマートフォン業界に新たな風を吹き込んでいます。
まず注目すべきは、Apple Intelligenceがオンデバイスでの処理を重視している点です。これは、ユーザーのプライバシーを最大限に保護しつつ、高度なAI機能を提供するというAppleの姿勢を表しています。GoogleやSamsungが採用している「ハイブリッドAI」モデルとは異なるアプローチであり、Appleならではの特徴と言えるでしょう。
カメラ機能の強化も見逃せません。48MPフュージョンカメラや新しいウルトラワイドカメラの導入により、ユーザーはより高品質な写真や動画を撮影できるようになります。特に、空間写真・動画撮影機能はApple Vision Proとの連携を意識したものであり、Appleのエコシステムをさらに強化する狙いが見えます。
新しいA18チップの搭載は、AIの処理能力とバッテリー効率の向上をもたらします。これにより、より複雑なAI機能やゲームなどの高負荷アプリケーションの実行が可能になり、ユーザー体験が大幅に向上することが期待されます。
一方で、Apple IntelligenceがiOS 18.1のベータ版として提供され、当初は英語のみの対応となる点には注意が必要です。日本語を含む他言語への対応は来年以降となるため、日本のユーザーにとっては少し待つ必要があります。
また、Apple IntelligenceがiPhone 16シリーズとiPhone 15 Proシリーズ、そしてM1以降のチップを搭載したiPadとMacに限定されている点も重要です。これは、新しい技術を導入する際の一般的なアプローチですが、古い機種のユーザーにとっては新機能を利用できないというデメリットがあります。
長期的な視点で見ると、AppleのAI戦略は業界全体に大きな影響を与える可能性があります。プライバシーを重視したAI開発のアプローチは、他社にも影響を与え、業界全体のスタンダードになる可能性があります。
一方で、AIの進化に伴う倫理的な問題や、データの取り扱いに関する規制の必要性も今後より一層議論されるでしょう。Appleがこれらの課題にどのように対応していくかも、注目すべきポイントとなります。
最後に、Apple IntelligenceがOpenAIのChatGPTと連携する点も興味深いです。これにより、ユーザーはより高度なAI機能を利用できるようになりますが、同時にデータの取り扱いに関する新たな課題も生まれる可能性があります。